●流派
現在一般にも普及している姓名判断の理論の基礎的内容は、熊崎健翁によって広く世に広められたが、
その後には熊崎式とは異なる理論を持つ流派が多数現れている。
熊崎式では、漢字の画数を戦前の字体である旧漢字の画数(正確には康煕字典の画数)でカウントする方法を取っており多くの姓名判断の流派で
この方法が採用されている。
一方で、新漢字は戦後の字体である新漢字のままで画数をカウントする流派も現れてきている。
熊崎式は字源派といい、漢字の字源、成り立ちを重視し、画数は略されても変化しないという立場をとっている。
対する新字式は字姿派といい漢字は略されると画数は漢字の外見どおりに変化するという立場をとっている。
また、熊崎式以後の新しい流派の一つである、新字派の桑野燿齊氏などは、熊崎式とはその理論的内容において一線を画し、
五行、三才を廃し、従来の五格のほかに独自の4つの格をとり、同格現象、内格法という独自の理論を展開している。